現在、各都道府県において、2025年に向けての病床機能分化についての検討から、病床機能報告制度が進められています。埼玉県でも慢性期医療施設と県とのつながりを密にする必要が生じてきましたが、実は埼玉県には、慢性期医療に特化して病院・施設を包括的にまとめ、直接県に要望を伝えられるパイプとなる窓口が存在しませんでした。
そこで全国的にも慢性期医療の充実が進められる中、県単位で地域医療計画に係わっていけるよう埼玉県医師会、埼玉県医療整備課のご理解をいただき、協会設立の運びとなりました。医療環境の整備が急務の埼玉県においては当協会を通して、県内の施設間において医療・介護に対する意識を共有し、県民へ質の高い医療・介護を厚く提供していくことを目指します。
今後、県内において会の趣旨に賛同していただける会員を増やし、県との意見交換が活発にできる組織にしていきたいと存じます。皆様の様々なご意見を賜り、会の活動推進に務め、埼玉県のよりよい医療提供体制を実現していく所存です。
会員の皆様と共に良質な慢性期医療を支えていくことを目指します。
埼玉県慢性期医療協会 会長 富家隆樹